歯周病治療のすべて|症状・進行段階別の治療法と予防ケア
2025-09-15 14:15:27
歯周病は日本人成人の約8割が罹患していると言われる身近な病気です。初期段階では自覚症状が少なく、「気付いた時には重症化していた」というケースも少なくありません。本記事では、歯周病の基礎知識から最新治療法まで、歯科医師監修のもと詳しく解説します。

1. 歯周病の基本知識

歯周病の進行段階

進行度

症状

治療法

歯肉炎

歯ぐきの赤み・腫れ・出血

歯磨き指導・歯石除去

軽度歯周炎

歯周ポケットの形成・口臭

スケーリング・ルートプレーニング

中等度歯周炎

歯のぐらつき・骨吸収

フラップ手術・薬物療法

重度歯周炎

歯の脱落・咀嚼困難

再生治療・抜歯・インプラント

歯周病の主な原因

✅ プラーク(歯垢):細菌の塊
✅ 歯石:プラークが石灰化したもの
✅ 喫煙:血行不良と免疫力低下
✅ 糖尿病:全身の免疫力低下
✅ 歯ぎしり:歯周組織への負担

2. 歯周病の症状セルフチェック

要注意のサイン

□ 歯磨き時に出血する
□ 歯ぐきが赤く腫れている
□ 口臭が気になる
□ 歯が長くなったように見える
□ 歯がぐらつく
□ 歯ぐきから膿が出る

3つ以上当てはまる場合は歯科医院へご相談を

3. 治療法の種類と特徴

基本的な治療法

治療法

内容

対象

スケーリング

歯石除去

全段階

ルートプレーニング

歯根面の清掃

軽度~中等度

フラップ手術

歯肉を切開して清掃

中等度~重度

再生治療

失った骨の再生

重度

最新治療法

■ エムドゲイン法:歯周組織再生誘導材を使用
■ GTR法:メンブレンを使用した組織再生
■ レーザー治療:殺菌効果と組織再生

4. 予防とホームケア

歯周病予防の3つのポイント

1.適切な歯磨き:

・歯と歯ぐきの境目を重点的に
・歯間ブラシやフロスの使用

2.定期検診:

・プロによるクリーニング
・早期発見・早期治療

3.生活習慣の改善:

・禁煙
・バランスの取れた食事
・ストレス管理

5. 治療症例紹介

50代男性Bさんの場合

■ 初診時の状態
・中等度歯周炎
・多数歯の歯周ポケット4-5mm
・歯ぐきからの出血あり

■ 治療内容
・スケーリング・ルートプレーニング
・歯周ポケット掻爬術
・生活習慣指導

■ 治療後の経過
・歯周ポケットが2-3mmに改善
・出血が消失
・定期メンテナンス継続中

6. よくある質問

Q. 歯周病は完治しますか?
A. 適切な治療とメンテナンスで進行を止め、健康な状態を維持できます。

Q. 治療は痛いですか?
A. 麻酔を使用するので、治療中の痛みはほとんどありません。

Q. どのくらい通院が必要ですか?
A. 状態によりますが、初期治療で3-6回、その後は3-6ヶ月ごとのメンテナンスが理想的です。

7. まとめ

歯周病は予防可能で、早期発見・早期治療が何よりも重要です。重症化する前に適切なケアを始め、健康な歯を守りましょう。

🔍 ポイント

・毎日の正しい歯磨きを心がける
・定期的な歯科検診を受ける
・気になる症状があれば早めに受診する

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